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2009年5月21日 (木)

東北縦貫線の地下化は可能。【追記あり:平面拡幅について】

京成の新スカイライナーに関連して、東北縦貫線(上野と東京を直結する新線)をちょいちょい調べていったところ、二重高架では20mにもなる防音壁などにより風の流れが遮られてヒートアイランドが増えたり、日照問題も発生するから地下化してくれ、というサイト(もぐれ!東北縦貫線)に気づく。見切り発車状態で着工されようとしており、4月末には8回目の公判も。

このサイトが問題としているのは「二重高架」という点だけである。これを見過ごして反対派と決め付ける風向きには一種の思考停止を感じる。
サイトでも指摘している「専門家も地下化は可能と判断」というあたり、ちょいちょい検証してみたところ、数値的にも可能なことに気づく。惜しいのは、この具体案を、先のサイトが示されていない点。うまくすれば、形勢逆転になる可能性もあるだろう。

まずは良く指摘される「地下鉄と交差するじゃないか」であるが、この区間で交差するのは銀座線と新宿線のみ。これらの深さは内閣府という意外なところで公開されている。

内閣府:大規模水害対策に関する専門調査会
資料8 地下鉄等の浸水シミュレーション(縦断図)(pdf形式 一級品!)

(参考:200年に一度の水害で、都心の地下鉄が「完璧マヒ」 巨額損失を防ぐには「災害のトリアージ」が必要か!? NikkeiBP)

私の、図の読みに勘違いが無ければ、交差するあたりの、各線の深さは以下の通り。

銀座線 神田近辺 -4~-7m
新宿線 岩本町-小川町 -20~-5m
TX線 秋葉原 -30m

なんで交差しないTX線が出てくるのかって?まあ、慌てなさんな。勘のいい人はもうわかると思うけど。
鉄道の勾配限界は35パーミル、大雑把に1.2kmあれば40mの標高差が得られる。そしてこの区間は3.8kmほど。
神田駅の南、常盤橋あたりから地下へ出入りさせて600mくらいの所で-20m、銀座線の下を交差し、そのまま-25mあたりを潜行すれば新宿線の下も通り抜けられる。
そうしたら、すぐに浮上すれば上野新幹線と入れ違いに地上へ出られる。

地下案だと工費が掛かるじゃないか、っていう方、もうちょっと良く考えよう。
その「-30m」と「秋葉原」でピンと来ないかな。
そう、すぐ隣のTX線と地下で接続出来ることになります。

TX線としては悲願の東京乗り入れも達成できることになります。工費もJRと折半しちゃえます。

先のサイトでは、東急東横線の副都心線乗り入れを「お客様の利便のために」と敢行する資料も紹介しています。代官山から1.4kmを地下化するにあたり500億。

いかがですか、TX線沿いの自治体の皆さん。
今のうちなら、見直しはまだ間に合います。

【追記 2009/7/31】
事情通から連絡があり、数回メールのやり取りをして判ったこと。
この問題はかなり議論され尽くしていて、結果として進行可能なのが現状のJR案(二重高架)だけだった、ということのよう。

「平面拡幅案」が当初はあったというのだけど、そうすると一部の建物について近接もしくは立ち退き(取り壊し)をせざるを得ず、これらのごく一部が、既得権を主張し過ぎではないのか、という見方もあるようだ。振り上げた拳を下ろしづらいという心境かもしれないのは同情の余地もある。

今の不況なら、空き物件との等価交換や、「駅前一等地」という地の利を活かした再開発と耐震化とのセットで高集積化を図ることも出来るだろうし、その暁にはガラス張りの精度を高め、新幹線の車窓から見る反射像が綺麗に見えるようにする粋な計らいも出来るのだろう。

そうすることで神田の活性化に繋がれば、却って三方良し(JR、利用者、地域)ということにもなる。近辺では東京・秋葉原と、上野・御徒町が比較になるでしょうか。

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